性病は、性的な接触を通じて主に伝播する感染症の総称です。以下に主な性病の種類とその概要を列挙します。
- クラミジア:最も一般的な性病で、細菌が原因です。症状は軽微なものから無症状まで変わりますが、治療しないと不妊やペルビックインフレーマトリーディジーズ(PID)を引き起こす可能性があります。➡詳細
- 淋病:細菌性の性病で、特に若者の間で一般的です。無症状であることが多いですが、放置すると重大な健康問題を引き起こす可能性があります。➡詳細
- 梅毒:細菌が原因で、初期は無症状か軽微な症状ですが、時間が経つと重症化します。検査と早期治療が重要です。➡詳細
- ヘルペス:HSV-1(口唇ヘルペス)とHSV-2(性器ヘルペス)があり、ウイルスが原因です。繰り返し発症する性質があります。➡詳細
- ヒトパピローマウイルス(HPV):100種類以上の型が存在し、一部は性器や肛門のいぼを引き起こし、また一部の型は子宮頸がんなどを引き起こす可能性があります。➡詳細
- HIV/AIDS:HIVウイルスによる感染で、免疫系を破壊します。経時的にエイズに進行し、治療しないと死に至ることが多いです。➡詳細
- トリコモナス症:寄生虫が原因で、性交渉によって感染します。症状は軽微なものから無症状まで変わります。
- 肝炎BとC:これらのウイルスは血液を通じて感染し、時には性行為により感染します。長期的な感染は肝硬変や肝がんを引き起こす可能性があります。
- マイコプラズマ:細菌による感染で、尿道炎や膣炎などを引き起こします。しばしば無症状です。
- カンジダ症:主に女性に影響を及ぼす真菌感染で、膣カンジダ症として知られています。性行為により感染することもあります。
以上の性病は全て異なる特徴と症状を持ち、特に無症状のものも多く、検査が重要です。疑わしい症状がある場合や性的リスクがあった場合には、早めの性病検査を受けることを強く推奨します。
※以下は稀な性病となります。
以下の性病は非常にまれであるか、特定の地域や集団でしか見られないことがあります。
- バクテロイデス症:バクテロイデス菌が引き起こす細菌感染。主に女性の膣内に影響を及ぼします。
- ドナベ症:ドナベウス菌による細菌感染。しばしば淋病と混同されます。
- リンパ肉芽腫:クラミジア・トラコマチスによる性感染症。亀頭や膣内の細かな潰瘍として現れます。
- 顆粒腫性尿道炎:細菌感染により男性の尿道が炎症を起こします。
- モルジェラン症:原因不明の皮膚病。まれに性交渉で伝播するとされています。
- パドヴアナ症:性感染症の一つで、尿道や膣内に影響を及ぼします。
- シャンクロイド:デュクレイ桿菌による性感染症。痛みを伴う潰瘍を引き起こします。
- ジカウイルス感染症:ジカウイルスは蚊によって伝播しますが、性交渉でも伝播します。
- エンテロバクター感染症:エンテロバクター属の細菌による感染。性感染はまれです。
- サイトメガロウイルス感染症:一般的に唾液や血液、尿、精液などの体液を通じて伝播します。
- スキスツソーマ感染症(住血吸虫症):住血吸虫による寄生虫感染症。性感染はまれです。
- ピジオフィラ感染症:ピジオフィラ菌による性感染症。尿道や膣内の炎症を引き起こします。
- アデノウイルス感染症:アデノウイルスは多種多様な症状を引き起こすウイルス。性感染はまれです。
- ヒストプラズマ症:ヒストプラズマ菌による真菌感染症。性感染はまれです。
- ウイルス性肝炎(A型、C型、D型、E型):これらの肝炎ウイルスは主に血液経由で感染しますが、性感染もあります。
- ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症:多数の異なるHPVタイプがあり、一部は性感染を引き起こします。
- フィラリア症:ネマトーダ(線虫)による寄生虫感染症。性感染はまれです。
- ヘルペス単純ウイルス(HSV)感染症:HSV-1およびHSV-2はどちらも性感染を引き起こす可能性があります。
- サルモネラ感染症:サルモネラ菌による感染。通常は食物を介して伝播しますが、性感染も報告されています。
- メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)感染症:MRSAは主に病院で伝播するが、まれに性感染もあります。
これらの性病は全て異なる特徴と症状を持ち、特に無症状のものも多く、検査が重要です。疑わしい症状がある場合や性的リスクがあった場合には、早めの性病検査を受けることを強く推奨します。